2022年春に閉館したお台場の「ヴィーナスフォート」が惜しまれながらも閉館しました。
ヨーロッパの街並みを再現した館内は、まだ開業当時では珍しかった「おもてなし」を用いて家族連れやカップルを多く呼び込んだ、お台場発展の礎ともいえる施設でした。
それから約2年の時を経て、2024年3月1日(金)にはその跡地に「イマーシブ フォート東京」という新しいテーマパークがグランドオープンしました。
このテーマパークは、2000年代にロンドンで興り始めた没入体験型エンターテインメント「イマーシブシアター」を主軸に据え、観客が単なる客席から物語の世界や出来事を観賞するのではなく、パーク内を歩き回りながら体験する全く新しい感動を提供します。
限られたお店ではなく、パーク内にある多くのアトラクションやショップで体験ができるので、まるで自分が物語の中に入ってしまったかのように楽しめるのです。
約3万平方メートルの敷地に広がるテーマパーク内では、多様なアトラクションや商品販売店、飲食店が楽しめます。
賑やかなヨーロッパの雰囲気が広がるエリアや、ダークで神秘的なエリアが用意されており、「自分だけが目撃した殺人事件」「自分だけが物語の重要なカギを知っている」「自分がきらびやかなステージの中心に立っている」「気がつけば銃撃戦の真っただ中にいる」といった劇的なアクションやハプニングが参加者を次々に巻き込む様々なアトラクションが用意されています。
例えば、19世紀のロンドンを舞台にした「ザ・シャーロック ベイカー街連続殺人事件」など、テーマパークでは珍しいR指定(18歳未満参加不可)の措置が取られ、江戸時代の遊郭を官能的で湿気を帯びた雰囲気で描いた「江戸花魁奇譚」など、1時間以上にわたる大規模なイマーシブシアターが楽しめます。
「ジャック・ザ・リッパー Jack the Ripper ホワイトチャペルの殺人鬼」(15歳未満参加不可)では、最も恐ろしいイマーシブホラー体験が用意され、また「ザ・キャバレー」ではレストランでの贅沢なパーティーに巻き込まれるなど、子供から大人まで様々なバリエーションの楽しみ方が提供されています。
従来の舞台は、ステージと観客席が分かれており、観客は演者を見て楽しむという形でした。
しかし、イマーシブフォートは突き抜けた当事者性をもって傍観者・第三者ではなく当事者として体験そのものに関与・行動することができます。
さらに、来場する人すべてが同じ物語をなぞるのではなく、参加者それぞれが毎回自分だけの体験をすることができます。見る人や、見るタイミングによって感じる内容が異なる特別感があるので、「また次も来たい!」と思うきっかけになる、このような点にイマーシブフォートの醍醐味があります。
新たな没入体験型エンターテインメントの最先端を切り拓く「イマーシブ フォート東京」は、観光客やエンターテインメント愛好家にとって、魅力的な新たな体験の場となっています。
物語の一部となり、新たな世界に没頭することで、参加者に驚きと興奮をもたらすことでしょう。
歳月を超えた文化や時代をテーマにした多彩なアトラクションが、訪れる人々の思い出に残る体験を提供します。
未知の世界への冒険が、ここで待っています。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。