HOME

相次ぐ子供の転落事故…発生する理由と防止策について

子供がベランダや窓から転落する事故が毎年のように報道されています。
親が目を離している間は、いつ発生してもおかしくない事故です。

特に高層マンションでは、死亡事故につながる可能性が高くなります。
そこで今回は、相次ぐ子供の転落事故が発生する理由や転落事故を防ぐ対策などについて解説します。

近年の子供による転落事故

2023年5月26日、山口県防府市のマンションで12階から4歳の男の子が転落して死亡する事故が発生。

2022年11月には、青森県八戸市のマンションで10階から4歳の男の子が転落して死亡しました。

2022年10月から2023年5月末までに7人の子どもが転落事故で亡くなっています。
消費者庁によると2020年までの5年間、9歳以下の子どもが建物から転落した死亡事故は21件、3~4歳が5件と最も多くなっています。

引用元:TBS NEWS DIG「子どもの力は『想像以上』足場がなくても…相次ぐ転落事故を防ぐために 5年間で21人死亡」

子供による転落事故は、親が少し目を離した隙に事故が発生することが多いのです。

東京消防庁「緊急搬送データから見る日常生活事故の実態 (令和2年)2020」によると、建物からの転落事故は3〜4歳が多く、転落事故が発生する時期は 初夏(5〜6月)と秋(9〜10月)が多い傾向にあります。

これは真夏や真冬はエアコンをつけるために窓を閉めるのに対し、初夏と初秋は気温が暖かく窓を開けて過ごすことが原因の一つと言われています。

転落事故が発生する理由

子供だけで遊ぶ

子供だけで遊んでいるときに転落事故が起きやすいとされています。
親が別室にいる際は特に注意が必要です。

足場になるものに登る

ソファや椅子などによじ登り、窓やベランダから転落する事例が多くあります。
ベランダでは、足をかけてよじ登り、転落することも少なくありません。

小さな子供は、ベランダの手すりを持ち、身を乗り出した際、頭の重さによって転落するこが多くなるので注意しなければなりません。
また、ベランダには室外機が設置されているケースが多いです。親が目を離しているうちによじ登り、事故が起きる可能性も否定できません。

鍵の閉め忘れ

窓の鍵を閉め忘れにより、子供が開けて転落する可能性もあります。
近くにソファや椅子があると、転落事故のリスクが高まります。

高層マンションに慣れている

高層マンションに住んでいると高いところに慣れていることもあり、周辺の手すりや椅子などによじ登っても恐怖を感じないことが事故の発生要因となっているのかもしれません。

子供の転落事故を防ぐ対策

窓の近くに物を置かない

窓の周辺にソファや椅子、テーブルなど、足場になるような物を置かないことが得策です。
できるだけ物を置かないことが大切です。

エアコンの室外機は、手すりから60㎝以上離すようにしましょう。

住宅設備の劣化に注意する

窓や網戸、ベランダの手すりなど、経年劣化により、転落事故が発生することもゼロではありません。
たとえば、網戸に寄りかかった際、劣化によっては外れてしまう可能性もあります。
網戸には、鍵がついていないことが多いです。

子供をベランダで遊ばせないように注意する必要があります。
また、住宅設備は定期的に点検するようにしましょう。

出入り口を施錠する

ベランダの出入り口を施錠することが事故防止につながります。
子供の手が届かない場所に補助錠を設置するのも一つの方法です。

新型コロナウイルスの感染拡大から少し落ち着いたとはいえ、換気の徹底は欠かせません。
その際に子供の動きに注意しながら、慎重に行う必要があります。

また、転落防止柵や二重サッシを設置するのも有効な対策です。

ヒヤリ・ハットを放置しない

ヒヤリ・ハットとは、重大な事故になってもおかしくない状況の一歩手前を指します。
「もしかしたら危険かも?」という小さな気づきが事故を防ぎます。
危険の種があれば意識して取り除いていきましょう。

子供を自宅に残して外出しない

前述したとおり、家に子供を残したまま外出すると、子供だけで遊ぶことになります。
買い物のため、5〜10分程度の外出であったとしても油断はできません。

また、小さいお子さんは急に親がいなくなると、家中を探したり、ベランダから外を見たがる可能性もあります。
転落事故はいつ起きるかわかりません。
家族全員で転落の危険性について話しておくことも大切です。

不動産投資のご相談なら

お客様の望む人生設計に
合った不動産投資
業界トップクラスの
アフターフォロー
「ずっとお任せ下さい」の
企業理念で共に
歩んでいける企業

関連記事

無料相談実施中