株式会社刀とジャパンエンターテイメントは、沖縄北部に大規模なテーマパークプロジェクト「JUNGLIA(ジャングリア)」を2025年の開業をすることを発表しました。
「JUNGLIA(ジャングリア)」は、数々のテーマパークを手掛けてきた森岡毅氏が立ち上げるプロジェクトです。
本来テーマパークというと、従来の人気キャラクターを使い、最新の技術を導入して来場するお客様を楽しませるものでした。
ところが、今回森岡氏が手掛けける「JUNGLIA(ジャングリア)」は沖縄北部の世界遺産「やんばる」に近い場所を選び、テーマを「自然体験」としています。
今回は「JUNGLIA(ジャングリア)」とは実際に具体的にはどのようなプロジェクトで、どのような経済効果を狙い、そして不動産投資にはどのような影響があるのか解説します。
「JUNGLIA(ジャングリア)」とは、従来にはない自然体験をテーマとしたパークで、総工費700億円(予定)をかけ敷地面積60ヘクタールという巨大なエリアを開発するプロジェクトです。
今回「JUNGLIA(ジャングリア)」の対象となる場所は元々ゴルフ場で、今帰仁村(なきじんぞん)と名護市にまたがる場所です。周辺は、前述した世界遺産「やんばる」のそばで、同エリアには美ら海水族館などの有名観光施設があります。
しかし沖縄の中心はやはり那覇市周辺であると言われ、那覇市と「JUNGLIA(ジャングリア)」開発周辺地域には大きな経済格差があります。
2020年の調査によると那覇市の一人あたりの年間所得は250万円強である一方、名護市は200万円弱、今帰仁村に至っては約165万円です。
「JUNGLIA(ジャングリア)」のコンセプトはPower Vacance!!(パワーバカンス)」で、前述の通り沖縄北部の約60ヘクタールの敷地において展開されるテーマパークです。
株式会社刀の森岡氏は、他と同じようなテーマパークにするのではなく、沖縄でしか体験し得ないものを作っていくと説明しています。
今わかっている段階においては、沖縄の大森林であるやんばるの森の圧倒的な自然を十分に生かしたアトラクションを計画しているとのことです。
今まで私達が考えていたテーマパークのイメージを払拭するものと言ってもいいでしょう。
前述した年間所得については沖縄県自体が日本国内でも最下位ということもあり、これは底上げする必要があります。
沖縄の立地的なメリットとして、日本のどの地域に比べても、中国や台湾、東南アジア諸国への距離が最も近い点があります。
沖縄に魅力的なエンターテイメント施設ができることで、上記の国からのインバウンドを取り込むことを期待することができるでしょう。
コロナ禍でエンターテイメント施設は大きな打撃を受けましたが、近年においてはその影響もほぼなくなりました。
したがって、東京よりも更にインバウンドの期待できる国と立地的に近い沖縄に、彼らを魅了することができるエンターテイメント施設ができれば、ここに来場することが大いに期待できます。
それに伴って他の観光施設や宿泊施設にも大きなプラスの影響を想定することができますので、沖縄の経済が活性化されることでしょう。
実際に今回の「JUNGLIA(ジャングリア)」についても、森岡氏は「JUNGLIA(ジャングリア)」によって沖縄に富を回すということも念頭に企画を立案しています。
そのため、「JUNGLIA(ジャングリア)」は観光客の期待だけでなく、沖縄地域の振興にも大きな力を発揮するのではないかと大きな期待を持たれているのです。
国内外から多くの来場者が期待できれば、それに対応する用意をしなければなりません。
つまり人が「JUNGLIA(ジャングリア)」に集まり、来客者をサポートする必要が生まれ、多くの人が集まれば、その結果お金が使われることになります。
実際に「JUNGLIA(ジャングリア)」のウェブサイトではスタッフを積極的に募集をしており、2025年の開業には1000人以上がこの「JUNGLIA(ジャングリア)」に従事するということを推定しています。
沖縄の不動産市場については、2023年9月の調査によると前年比4.9%上昇しており、全国平均の1%上昇を大きく上回っています。
ただ、この大きな要因となったのが沖縄中南部と宮古島などの離島での上昇で、名護市は前年比2.9%の上昇、今帰仁村はマイナス0.3%ということで、中南部の恩恵は現時点においては受けていません。
そのため「JUNGLIA(ジャングリア)」のように巨大なコンテンツの優れたテーマパークができることで、地域が活性化されることが大いに期待されています。
多くの人が集まればそれに対応する施設が必要になり、訪れた人達がお金を使っていくことになります。
その結果地域経済が活性化され、現地の人達の所得も上場することが期待できます。不動産投資においても、現在よりも不動産の価値が高くなる要素があります。
また、沖縄県の出生率が高水準を保っていて、日本国内で唯一人口が増えているということも、不動産投資にはいいニュースと言えます。
住民が多い地域では当然不動産需要は増加していくので、結果的に地価の上昇も期待できます。
「JUNGLIA(ジャングリア)」の開発地域である名護市と今帰仁村は、元々地価があまり高くない地域です。
安いときに取得していけば、今後需要と供給が増加することで大きく変化する可能性は高いでしょう。