新築住宅やリフォームで人気の外壁材「金属サイディング」ですが、年々シェアを拡大し、性能やデザインなどが評価されています。
具体的には、どのような特徴があるのでしょうか。
今回は、金属サイディングの特徴や施工方法、費用、メリット・デメリットについて解説します。
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金塗装板などの金属板と断熱効果のある板を用いた外壁材のことです。
軽量で窯業系サイディングの4分の1程度の重さしかありません。
以前はトタンが使用されていましたが、近年は、外壁にガルバリウム鋼板が多く使用されています。
サイディングには、窯業系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングなどもあります。
金属サイディングは、メタリックでシャープなデザインが特徴です。
最近では、レンガ調や木目調など、窯業系サイディングと似たデザインもあります。
工場で生産されているため、仕上がりが均一で塗装が不要です。
金属サイディングの工法は「張り替え」と「外壁カバー工法」の2種類があります。
張り替えは、規模や製品、厚み、劣化の進行具合によって施工費用が異なります。
内訳は、足場架設、材料の撤去・処分、施工費、新しい壁材などの費用が発生します。
一般的に1㎡あたり3,500円〜5,500円程度が相場です。
古い外壁材の上に新しい金属サイディングを張って仕上げる工法です。
内訳は、足場架設、胴縁組み、新しい金属系サイディングの取り付け、シーリング、養生などです。
一般的に1㎡あたり9,000~13,500円程度が相場です。
どちらの方法も定期的なメンテナンスが必要ですが、金属サイディングの耐用年数は、30〜40年程度です。
金属サイディングは、芯材に断熱材が使用されているため、断熱性が高いことが大きなメリットです。
断熱性を高めると、夏は涼しく、冬は暖かく、省エネで1年中快適に過ごすことができます。
金属サイディングは重量が軽く、ひび割れが発生しにくいため、修繕費用を抑えられます。
また、建物の柱や梁などの躯体部分にかかる負荷が少なく、地震による影響が受けにくいです。
したがって、耐震性が高く、地震の揺れに伴うひび割れが起きにくいでしょう。
外壁カバー工法で施工した場合は、二重構造となるため、防音性が高まります。
さらに、金属サイディングは音を吸収する効果が期待できます。
金属サイディングは表面が金属板であり、水をはじくため、凍害を防ぐことが可能です。
寒冷地での急激な温度変化でもひび割れの心配はありません。
外壁の劣化が進み、水に触れることでサビやすくなります。
また、塗料の劣化によるチョーキング現象が起こるケースもあります。
その結果、表面に傷がつきやすく、サビの発生原因となるのです。
さらに、コーキングが劣化すると雨水の侵入でサビが発生する場合もあります。
他の外壁材と比較すると、デザインが限られています。
個性的なサイディングを使用したい方には、向いていません。
金属サイディングは、板金工の技術者でなければ施工できません。
窯業サイディングと比較すると、専門の知識や経験が必要なため、経験豊富な業者に依頼する必要があります。
今回は、金属サイディングの特徴や施工方法、費用、メリット・デメリットについて解説しました。
金属サイディングは高断熱で、1年中快適に過ごすことができます。
また、軽量で地震の揺れに伴うひび割れが起きにくく、耐震性にも優れています。
ただし、水に触れることでサビやすくなり、定期的なメンテナンスが必要です。
金属サイディングの施工業者を選ぶ際は、専門の知識や経験が必要なため、経験豊富な業者に依頼しましょう。