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まさに千変万化!既存物件を最大限に生かすコンバージョンとは!?

日本の建築物は意外なほどに長命で、100年前に造られた建物が現役であることも少なくありません。その一方で、新築の建物に人気が集まり、古い建物はあまり注目されないといった、少々悲しい事態ともなっていました。

しかし、最近になって、それらの古い建物を別の用途で使用しようというコンバージョンの動きが、全国の至るところで広がっています。
コンバージョンは「既にあった不動産を別の用途として使用する」ことですが、古民家等の既設の不動産から宿泊スペースやカフェへと用途を変えた実例もあり、アイディア次第でいろいろな広がりが可能であることが実証されて来ています。
そこで、ここでは古い不動産からのコンバージョンの例を挙げ、実際的な不動産転用のアイディアを見てみたいと思います。

銭湯から釣り堀へのコンバージョン

銭湯からのコンバージョンにはカフェやレストランなどの例が見られますが、釣り堀に改装したのは、意外に少ないのでは無いかと思われます。
この都内某所にある釣り堀は、元々が昭和10年に創業した銭湯でした。しかし、今では昭和の銭湯の雰囲気を残した釣り堀として、見事な再生を遂げています。
この釣り堀、子供から大人までが楽しめるのが面白いところですが、釣り大会も月に1回開催されていて、非常に盛り上がるそうです。
昭和の香りの漂う空間で、子供たちと釣りを楽しむのも、楽しい休日の過ごし方かも知れません。価格もリーズナブルなので、家族連れで楽しんではどうでしょうか。

軍事工場から図書館へのコンバージョン

工場からのコンバージョンは、カフェやレストランなど、いくつもの例がありますが、軍事工場から図書館に変身した例は、非常に珍しい物と思われます。
この都内にある某図書館は、旧日本軍の兵器工場として稼働していましたが、終戦とともに兵器工場としての役目を終えました。
しかし、建物としては残り、2008年に図書館としてよみがえりました。建ったのが1918年ですので、築90年にしての再生という訳です。

この建物、図書館としては、まさに「圧巻」という言葉がふさわしく、重厚な雰囲気と大きな空間が来訪者を迎えてくれます。
その一方で、カフェなども併設され、くつろぎの時間を過ごせる様にもなっています。 休みの日には、本と過ごす時間を持っても良いかも知れません。その時、昔の兵器工場は大きな手を広げて迎えてくれることでしょう。

倉庫付き住宅から分離型二世帯住宅へのコンバージョン

二世帯住宅は、社会の高齢化と共に増えていますが、建築コストが高くなる場合も多いです。そのために既存の建物を改装して二世帯住宅にする例も増えています。
さて、このコンバージョンは、倉庫付きの住宅から分離型の二世帯住宅に改装した例です。元は一階が倉庫で、二階が住居スペースとなっていた建物でした。そして、改装後は一階が親世帯のスペース、二階が子世帯のスペースとして仕切られる様になりました。
二世帯住宅は、共有する範囲をどれくらいにするかが迷う部分でもありますが、この住宅の場合はリビングを一階と二階に分けることによって、それぞれのプライバシーを守っています。

板金屋からシェアオフィスへのコンバージョン

こちらは板金屋からのコンバージョンです。元来が板金屋の店主が、板金加工の作業場として使用していたスペースに、デスク等のオフィス用品を持ち込んで、シェアオフィスとして再生しています。

建物としては100年前の物で、造りとしても非常にしっかりしています。特に部材に使っている柱や梁は極太で、古くからの日本建築の巧みさを現しているかの様です。改装は建物の雰囲気をそのままにして、内装も簡素にして、独特の雰囲気を残す造りとなっています。
このオフィスに入居しているのは、プログラマーやフリーライター等、多用な職種の人達が集まっていて、多くの独創的な仕事が生まれているそうです。

廃校になった小学校から道の駅へのコンバージョン

こちらは千葉県の道の駅のコンバージョンの例で、もともとが廃校になった小学校の建物を利用した物です。
独特なのは、併設してある宿泊施設で、教室を再利用して造られています。黒板やランドセルの棚なども残されていますので、ちょっとした異空間の気分を味わえるかも知れません。

また、レストランで出しているメニューも小学校の給食の雰囲気を再現させた物となっており、ノスタルジックな味と香りを楽しめます。

古い薬局からシェアスペースへのコンバージョン

こちらは群馬県にあるシェアスペースですが、元々が大正時代に造られた薬局です。
建物としては、一階がコーヒースタンド、二階が会員制のシェアスペースとして利用されています。

コーヒースタンドは地域の人気店が出店していて、上質の味と香りを楽しめる様になっていて、二階では読書や音楽なども楽しめます。
古い建物のコンバージョン例は多いですが、薬局の建物と雰囲気を残すのは、全国でも少ないとも思われます。大正時代の雰囲気を醸し出した造りは、まさに芸術のレベルとも言えるでしょう。

空室だらけの古いアパートをデイサービス施設にコンバージョン

こちらは東京某所にあるデイサービス施設です。元々が築30年の6室のアパートで、4室が空室の状態でした。また、駅からもあまり近く無く、しかも古い状態だったので、入居者募集も苦戦が続いていた物件でした。

しかし、オーナーの御家族の入院を機会に、デイサービス施設へとコンバージョンがされました。
このデイサービスの特徴は、近隣の畑で収穫した野菜をキッチンで調理することであり、本当に必要な部分にしか、手すりを設置していない点にあります。
空間のデザインとしても、ゆるい雰囲気となっているので、利用する方々においても、心地よい時間を過ごせる場所になっています。

収穫した野菜を使っての料理は、心身を元気にしてくれるものです。コンバージョンをすることによって、有意義な空間を創り出すことが出来た、恰好の例と言えるでしょう。

空き家をコンバージョンしてNPO法人の学生向けシェアハウスとした例

空き家の問題は、老朽化による倒壊や、ネコ等の小動物が住み着く問題を抱えていて、以前よりも深刻さが大きくなっています。
そんな中で、空き家を利用してコンバージョンをした、学生向けシェアハウスがあります。 この建物は、元々は築60年の木造住宅だったのですが、持ち主が社会福祉を専門とする研究者で、福祉目的としてコンバージョンされています。

このシェアハウス、社会福祉のNPOの施設ということもあり、入居の条件が普通の不動産とは違います。
入居の条件としては、児童養護施設出身の大学・短大・専門学校に進学した女子学生であることです。空き家の有効活用として、社会福祉にも貢献をしている物件として、注目すべき例と言えるでしょう。

まとめ

以前の不動産の考え方は、「古い物は怖して新しい物を建てる」といった考え方が主流だったと思います。そして、現在の新築物件と中古物件の価格差を考えても、新しい物件の方が有利であることも分かります。そのため、古い物件を生かして使用することは、今ほどメジャーでは無かった様にも思えます。
しかし、今まで挙げて来た例を振り返ってみると、非常に古い建物が用途を変えながら、今でも立派に役立っていることも分かります。また、古い建物の再利用の方が、経済的にも有利です。

コンバージョンによる建物再生は、古い資産を現在によみがえらせる上で、非常におもしろい動きです。古民家、廃校、空き家など、様々な物件の転用は見ていてワクワクして来ます。
今後もアイディアを凝らしたコンバージョン物件が続々と登場して来ることと思われます。新しいアイディアの登場に期待しましょう。

不動産の入口 コンバージョン コンバージョンは今ある建物を最大限に生かして収益をアップさせる方法だよ☆
今ある建物のイメージを敢えて残したり、いいところは残して、新たに付け加えたり♪
コンバージョンならではの斬新な間取りになったり♪
今回紹介した例はほんの一部なので、もっといろいろ調べてみるのもイイかもです~♪

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