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不動産版サブスク!?定額住み替えサービスの実態

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「定額でいろんな家に住み替えできる」 ——そんなサブスクリプション型の住まいサービスが、ここ数年でじわじわと注目を集めています。音楽や動画、ファッションなど、さまざまなジャンルで定着したサブスク文化が、ついに住まいの分野にも波及してきたのです。特にZ世代やミレニアル世代のように、所有にこだわらず“体験”を重視するライフスタイルを選ぶ人たちに支持される形で、市場は少しずつ広がっています。

サービスの仕組みとは?

定額住み替えサービスの基本的な仕組みは、「一定の月額料金を支払うことで、全国各地にある複数の物件に住むことができる」というものです。例えば東京で1ヶ月暮らした後、次は京都や福岡など、気分や仕事の都合に合わせて別の街に移ることができます。
サービスによっては光熱費やWi-Fiも含まれていることが多く、煩わしい契約手続きや初期費用をカットできるのも魅力の一つ。いわば「旅するように暮らす」ことを可能にした、新しい住まいのスタイルなのです。

なぜ今、注目されているのか?

働き方の多様化やリモートワークの定着が、このサービスの普及を後押ししています。従来のように職場に通うことが前提ではなくなったことで、「場所に縛られない暮らし」を実現しやすくなりました。また、コロナ禍を経て生活に対する価値観が変わり、「もっと自由に、柔軟に暮らしたい」と考える人が増えたことも背景にあります。
特に若年層の間では、家を「定住の場所」ではなく「ライフステージや気分に合わせて変えるもの」と捉える傾向が強まり、サブスク型の住まいはそのニーズにぴったりとはまったのです。

メリットと魅力

定額住み替えの最大のメリットは、やはり「自由度の高さ」です。
転勤族やフリーランス、地方での多拠点生活に憧れる人にとっては、ライフスタイルに合わせて柔軟に移動できるのは大きな魅力です。さらに、敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用が発生しないことや、家具付き物件が多く引っ越しの手間が少ないことも支持されるポイントです。

また、普段はなかなか暮らせないようなエリア——例えば自然豊かな田舎や、歴史ある街並みが魅力の都市などにも短期間住むことができるため、旅行とは違う「生活体験」が得られるのも特徴的です。

利用前に気をつけたいポイント

一方で、サービスを利用する前に理解しておくべき点もあります。

まずは「物件の選択肢の幅」です。人気の高い物件や都市部の物件はすぐに予約が埋まってしまうため、希望通りに住めないこともあります。また、短期間での移動を前提とした生活になるため、荷物の管理や引っ越しの頻度がストレスになる可能性もあります。
さらに、住み替え可能な頻度や期間に制限がある場合もあるので、事前にサービス内容をしっかり確認することが必要です。家族での利用やペットの同伴可否などもサービスによって大きく異なります。

不動産業界側の動き

この新たなスタイルに、不動産業界も対応を始めています。空室対策や遊休物件の活用として、サブスク向けに物件提供する企業が増加中です。また、定期借家契約やマンスリーマンション運営との連携も進み、「ただの住まい」ではない新しい価値提供に力を入れる動きが広がっています。
特に地方創生やテレワーク拠点の一環として、自治体と連携するケースもあり、住まいのサブスクは単なるトレンドではなく、地域との関係構築の場としても注目されているのです。

まとめ

定額で全国を旅しながら暮らす。そんなライフスタイルが現実味を帯びてきた今、「住まい=定住」という固定観念は少しずつ崩れ始めています。住む場所を自由に選べることは、人生の選択肢を増やすことにもつながります。一方で、自由の裏には計画性や自己管理も求められるため、自分の生活スタイルや価値観に合った使い方を見つけることが大切です。

時代の変化とともに進化する“住まいのカタチ”は、これからも私たちの暮らしを大きく変えていくかもしれません。

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