日本全国で増え続ける空き家問題。少子高齢化や都市部への人口集中により、地方だけでなく都市部でも使われないままの家が増えています。空き家をそのまま放置すると、維持費がかかるだけでなく、固定資産税の負担も大きくなります。
どうせなら、この空き家をうまく活用して副収入を得られたらいいと思いませんか?
そこで今回は、空き家を活用して収益を生む具体的な方法について紹介します。
もっとも手軽に収益化を目指せる方法の一つが「賃貸物件」として貸し出すことです。一般的な住宅用賃貸はもちろんですが、最近ではテレワーク需要の増加に伴い、コワーキングスペースやシェアハウスとしての利用も注目されています。
通常の賃貸物件として貸し出す方法は比較的安定した収入が見込めます。ただし入居者が途切れるリスクもあるため、家賃設定やリフォームの工夫が必要です。
観光地に近いエリアであれば、民泊として貸し出すのも一つの方法です。Airbnbなどのプラットフォームを活用すれば、海外からの旅行者や短期滞在者をターゲットにすることもできます。ただし、民泊には自治体ごとのルールや許可申請が必要なので、事前調査が重要です。
近年、シェアハウスやコワーキングスペースの需要が高まっています。特に若者やフリーランス向けに「住みながら働ける場」を提供することで、普通の賃貸よりも高い収益を得ることが可能です。ただし、複数の入居者がいることでトラブルが発生しやすくなるため、管理体制を整えることが重要になります。
住宅以外の用途として、事業用スペースに活用する方法もあります。店舗や事務所として貸し出すことで、一般的な賃貸住宅よりも高い家賃収入を得られるケースがあります。
近年では隠れ家的カフェや古民家カフェの人気が高まっており、築年数の経った空き家でもリノベーション次第ではオシャレなカフェ&レストランとして活用できます。ターゲット層に合わせたコンセプト作りが成功のカギになります。
アート系のイベントやポップアップショップの会場として貸し出す方法もあります。特に地域のクリエイターや企業とコラボレーションすることで、定期的な利用者を確保しやすくなります。
荷物を保管するための倉庫として貸し出すのも一つの方法です。最近では「トランクルーム」や「レンタル収納スペース」の需要が高まっており、立地によっては安定した収益を得られます。
そのままの状態では借り手がつかない場合は、リノベーションを施して物件の価値を高めるのも有効です。大規模な改修をしなくても、壁紙の張り替えや設備の交換など、比較的低コストでできる工夫もあります。
最近では、自分でリノベーションを行う「DIY賃貸」も注目されています。オーナー自らがリフォームを行うことで、費用を抑えつつ物件の価値を向上させることができます。逆にオーナー側では手を加えず「DIY可」の物件として賃貸に出し、DIYが得意な入居者に自由に手を加えてもらえれば、借り手にとってもオリジナルの魅力的な物件になります。
おしゃれなデザインの物件は、一般的な賃貸よりも高い賃料で貸し出せる可能性が高まります。特にカフェ風の内装やインダストリアルデザインの要素を取り入れると、若い世代に人気が出やすいです。
空き家をそのままにしておくと、固定資産税や維持費がかかるだけでなく、老朽化による価値の低下も避けられません。しかし、少しの工夫やアイデア次第で収益を生む資産へと変えることができます。
住宅として貸し出すのか、それとも事業用スペースとして活用するのか、まずは物件の立地や状態に合わせて最適な方法を考えることが重要です。また、リノベーションやデザイン性を意識することで、より高い収益を得ることも可能になります。
空き家を活用することは、所有者にとっての利益だけでなく、地域の活性化にもつながる有意義な取り組みです。もし空き家を持っているなら、ぜひ一歩踏み出して有効活用を検討してみてはいかがでしょうか?