マンションの規模によって、マンション管理人が常駐している物件もあります。
しかし「マンション管理人の具体的な仕事内容は?」「勤務時間はどのくらい?」などと、いろいろと気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マンション管理人の業務内容と人手不足の問題点について解説します。
住民が安心して暮らすことができるようマンションの管理やサポートを行う人を指します。
主に中高年を中心として、共用部分の維持・管理などを行っています。
コミュニケーション力や臨機応変な行動や判断力が求められます。
近年は住み込みでの勤務より、直行直帰する勤務形態が一般的です。
具体的な仕事内容は、清掃業務・設備点検・巡回業務・受付業務・クレーム対応・報告連絡業務など、多岐にわたります。
主にマンションの共用部分である廊下や階段、エントランス、駐輪場、駐車場などを清潔に保つため、日常の清潔業務を行います。
廊下やエントランスの照明切れがないかの点検、時間通りに点灯・消灯するか、エレベーターや自動ドアの確認、電気やガスの点検などの立会いも行います。
また、給水設備や消防設備の定期的な点検の立会いも行う場合があります。
一方、退去時の物件引き渡しでも立ち会いが必要になるケースもあります。
不審者の侵入をチェックするための巡回業務も重要です。
点検結果や立会い結果等の報告やマンション管理組合からのお知らせなど、住民に対する報告も重要な業務となります。
マンションによっては、常駐の管理人が入居者や来客の対応を行います。
また、駐輪場や駐車場の申し込み受付やキッズルームやゲストルームなどの受付・管理なども業務の一つです。
入居者に何らかのトラブルが発生した場合の一次対応を行います。
例えば、入居者から騒音のクレームを聞いた管理人は管理会社にその内容を報告します。
マンション管理人は、管理会社に雇用されているケースがほとんどです。
同じマンションに勤務し、朝9時~18時まで管理業務を行う常駐勤務です。
正社員やアルバイトなどさまざまです。
週に何日か一定の曜日・時間に出勤する形態です。
規模の小さなマンションで巡回管理が行われているケースが少なくありません。
巡回勤務では、アルバイトやパートが多い傾向にあります。
担当するマンションに住み込みで働く形態です。
マンションの中には管理人用の居室があり、そこで生活をしながら働きます。
求人は、夫婦での住み込みを募集しているところが多くあります。
早朝・深夜など、時間外に対応する場合があるのも特徴です。
点検や立会いなど、1日数時間から勤務することも可能です。
体力的にフルタイムが難しい人には適しています。
マンションの共用部分を中心とした日常の清掃業務で、細かいところまで行き届くようになり、掃除のスキルが上がるでしょう。
重たい物を運ぶといった重労働ではなく、清掃や点検、巡回が中心の業務であるため、適度に体を動かすことが可能です。
人生経験が豊富なシニア層は、入居者とのコミュニケーション能力に優れ、要望やトラブルなどに柔軟に対応できる場合が多くあります。
近年、マンション管理人の不足が深刻化しています。
原因としては、入居者同士のトラブルが多く、管理会社と入居者の板挟みになるケースが少なくありません。
場合によっては、理不尽なクレームに対応できないこともあるのです。
また、業務内容が多岐にわたるものの、時給が低いなど待遇面で不満を感じる方が多くいます。
最低賃金ぎりぎりのところもあるようです。
つまり、業務の幅が広いわりに収入が低いと感じる方が多いということです。